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介護現場コラム

介護施設の見守りカメラ、選ぶならクラウド型?HDD型?──現場に最適な選択とは

クラウド型とHDD型それぞれの違いとは

目次

介護施設において、利用者の安全を守るために欠かせない存在となりつつあるのが「見守りカメラ」です。主に導入されるのは「HDD型」と「クラウド型」の2種類があり、それぞれ、特徴や導入コスト、運用のしやすさが異なります。本記事では、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説。さらに、導入にあたって知っておきたい注意点や、どの施設にどのカメラが向いているのか等もご紹介します。

近年、介護・福祉施設において見守りカメラの導入が進んでいます。その目的は、転倒などの事故の早期発見、虐待防止、夜間巡回の効率化、さらには利用者ご家族との信頼構築など多岐にわたります。

HDD型カメラは、映像を施設内に設置された録画装置(HDDレコーダーなど)に保存する、従来から使われているタイプのカメラです。多くの施設で長年使われており、インターネット接続を必要とせず、安定して映像を録画できる点が特徴です。


HDD型カメラを導入するメリットは、主に次の3点です。

1. 録画が安定している:ネット環境に左右されず録画が可能。通信トラブルの影響を受けにくい。
2. セキュリティ性能が高い:外部との接続がないため、情報漏洩やハッキングのリスクが低い。
3. インターネット不要で導入可能:通信環境が整っていない施設でも運用できる。


HDD型カメラを導入するデメリットは、主に次の5点です。

1. 保存容量に限りがある
 録画はHDD容量に依存するため、一定期間を過ぎると古いデータが自動的に削除されてしまう。
2. 遠隔での映像確認ができない
 基本的に施設内の限られたモニターでしか確認できず、外出先や法人本部からの確認が困難。
3. メンテナンスが必要
 HDDは経年劣化するため、数年ごとの交換や定期的な点検が必要。(平均2~3年)
4. AIや最新システムとの連携が困難
 クラウド型に比べて機能拡張性が乏しく、アラート通知や映像共有など現代的な活用に制限がある。
5. 設置工事が必要で初期費用が高い
 配線や録画装置の設置が必要で、導入までに時間と費用がかかる。


HDD型カメラは「安定性」や「閉じたセキュリティ環境」を重視する施設には適しています。一方で、柔軟な映像確認やAI連携、省メンテナンス化を求める施設にとっては、クラウド型カメラがより適した選択肢となる場合があります。

クラウドカメラは、カメラで撮影した映像をインターネット経由でクラウド(外部サーバー)に自動保存・管理できるカメラです。録画装置(HDDレコーダーなど)が不要で、映像はスマホやPCから遠隔で確認できるのが特徴です。
介護現場では、転倒や異変があったときにすぐに確認できる「遠隔見守りシステム」として注目されています。


クラウド型カメラを導入するメリットは、主に次の5点です。

1. 遠隔アクセスが可能
スマホやPCからいつでもどこでも映像確認が可能。外出先や法人本部からもチェックでき、事故時の初動対応が迅速になる。

2. データの消失リスクが低い
カメラの物理故障や災害時でも、クラウドに保存されていれば映像は安全。長期保存やバックアップの安心感がある。

3. スッキリ配置
場所をとる機材や配線が不要。

4. 複数拠点をまとめて管理できる
法人で複数施設を管理している場合、すべてのカメラを一元的に管理・閲覧可能。施設間の連携や本部報告もスムーズ。

5. AIや通知機能が利用できる
転倒・起床・離床などの異常をAIが自動で検知・通知できる製品もある。


クラウド型カメラを導入するデメリットは、主に次の3点です。

1. 安定したインターネット回線が必要
通信環境が悪いと映像の確認や保存に影響が出ることがある。

2. 月額利用料がかかる
録画やクラウドサービスの利用に毎月一定のランニングコストが発生します。

3. セキュリティは提供会社に依存
信頼できるサービスを選ぶことが重要です。


HDD型は初期費用が抑えやすい反面、「録画機の劣化」「遠隔閲覧の制限」「トラブル時の確認の手間」などが課題になりがちです。 一方でクラウド型は、「スピード」「安心」「効率化」を重視する現場には特に相性が良いと言えます。

従来型(HDD型)カメラクラウドカメラ
録画データの保存先施設内の外付けHDDクラウド(外部サーバー)
映像の確認方法基本的に施設内のモニターでのみ可能遠隔からスマホ・PCで閲覧可能
保存容量HDD容量に依存(限定的)柔軟に拡張可能
初期費用機器+録画装置+設置工事(初期費用高)機器+月額利用料(初期費用低め)
※製品によっては設置工事
メンテナンス性HDDの劣化や交換が必要自動更新・故障リスク少
AIやIoTとの連携性低い高い
バックアップのしやすさ手動対応が必要自動的にクラウドへ保存
通信障害時のリスク影響を受けにくい一時的な記録不可の可能性あり

介護施設においてクラウド型見守りカメラが選ばれる背景には、運用のしやすさと安全性、そして長期的なコストメリットが挙げられます。
クラウド型はスマートフォンやPCからいつでも映像を確認できるため、夜間の巡回や緊急時の対応がスムーズになり、職員の負担軽減に大きく貢献します。さらに、録画データはインターネット経由で自動的にクラウド上に保存されるため、HDDのように機器の故障や停電によるデータ消失の心配がありません。
また、事故や転倒などの場面も映像で安全に保存・確認できるため、ご家族への説明や法人本部への報告もスムーズになり、施設運営の透明性向上につながります。クラウド型は複数施設を一括管理できる仕組みも備えており、拠点ごとに異なる機器を使う必要がなく、運用の統一・効率化が図れます。
初期費用はHDD型の方が安く見える場合もありますが、定期的な機器交換や保守費用を考慮すると、長期的にはクラウド型の方がコストメリットが出やすいのが実情です。

近年、介護施設における見守りカメラの需要が高まる中で、注目を集めているのがAI搭載のクラウド型見守りカメラ「KaigoDX」です。
従来のHDD型カメラにはない多機能性と利便性を備え、現場の課題を確実にサポートします。

― 職員の負担を軽減し、利用者の安心を守る「KaigoDX」 ―

1. 低コストでの導入

1台あたり月額1,000円から利用可能で、初期費用を抑えたレンタルプランも提供されています。高額なセンサー機器の代替として、コストパフォーマンスに優れています。

2. 複数施設を一括で管理・見守り

法人内の複数施設をクラウド上で一元管理できるため、本部やエリアマネージャーによる運営監督がスムーズ。施設間での映像共有も可能です。

3. 映像&音声の自動保存と遠隔閲覧

常時録画された映像と音声はクラウドに保存され、事故やトラブル発生時の状況確認や報告書作成に活用できます。また、ハラスメントや虐待の抑止力としても効果的です。

4. 簡単な操作性・設置

Wi-Fi不要の有線接続で安定した通信が可能です。また、スマートフォンやPCから直感的に操作できる管理画面で、機械が苦手な方でも安心して利用できます。

5. AIによるリアルタイム検知と通知

転倒、離室、離設、侵入などの行動をAIが検知し、職員のデバイスに即時通知します。これにより、事故の早期発見と迅速な対応が可能となります。

介護施設の見守りAIカメラなら「KaigoDX」

介護施設用のAI搭載見守りカメラ「KaigoDX」は、高コストパフォーマンスとAIによる高精度な見守りを両立しており、介護施設のDX化を力強くサポートします。

人手不足や説明責任といった課題に向き合う今、「KaigoDX」は、介護施設の安心と効率の両立を実現するパートナーです。

見守りカメラをご検討中の施設様はぜひ一度ご相談ください。

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まずはお気軽にお問い合わせいただき、KaigoDXの使いやすさを是非実感してください。

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