KaigoDX

Column

介護現場コラム

介護施設に監視カメラ設置は必要?入居者・職員・家族目線でのメリットと注意点

見守りカメラの導入、入居者、職員、家族からのメリットと注意点
高齢化が進む現代において、介護施設の需要は増加の一途をたどっています。
しかし厚生労働省が発表したデータからも明らかなように、現在、介護現場での人手不足は深刻な問題となっています。2025年には約32万人もの介護職員が不足すると推計されており、この状況が続けば、介護職員一人あたりの負担が増大することは避けられません。過重な業務負担は、介護職員の心身の健康を損なうだけでなく、ケアの質低下や事故、虐待をも招く恐れがあります。
これらの課題を解決する手段として注目されているのが、介護施設への監視カメラ設置です。本記事では、そんな監視カメラ設置の現状と課題、メリット、注意点を解説します。

目次

※自治体の補助事業を活用しての見守り機器を導入した介護施設等

中でも、ショートステイにおいては40%もの導入率に。
カメラタイプの見守り機器には様々なメリットがある中で、やはり課題となるのはプライバシー問題です。現に、導入する際には「不要なタイミングでの映像閲覧を制限するルールの策定」や「画質の調整や録画データへのアクセス制限による情報管理の徹底」などを慎重におこなう施設の事例も確認されました。

まず介護施設への監視カメラ導入によって、介護職員・入居者・家族それぞれにとって具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。


介護施設における事故は、転倒や転落、誤嚥など、入居者の命に関わるものが少なくありません。認知症の症状の一つである徘徊や無断外出も、入居者の安全を脅かす大きなリスクです。
これに対し、職員の目が届きにくい時間帯でもリアルタイムでの状況把握ができる監視カメラは、事故発生時の対応遅れを防ぎ、迅速な救助活動に繋げることができます。センサーと連携することで、異常な行動を検知し、アラートを発することも可能です。特に夜間や人手が少ない時間帯において、監視カメラは入居者の安全を確保するための重要な役割を果たすでしょう。
映像記録は、事故発生時の状況を詳細に把握し、原因究明や再発防止策の策定に役立つだけでなく、介護職員の精神的な負担軽減にも繋がります。


監視カメラを設置すれば、入居者の状態を常に把握できるため、介護職員は頻繁な巡回や見回りをおこなう必要がなくなり、記録業務などの時間も削減できます。より多くの時間を入居者とのコミュニケーションや個別ケアに費やすことができ、結果としてサービスの質向上に繋がります。
また、見守りセンサーやAIと連携することで、転倒などの異常を自動的に検知することも可能です。迅速な対応を支援することで、介護職員の負担軽減に大きく貢献します。


監視カメラには、外部からの不審者の侵入を抑制する効果もあります。施設内を24時間体制で録画することで、犯罪の証拠映像となり、警察への通報や捜査協力に役立ちます。防犯対策を強化することで、入居者だけでなく、職員も安心して過ごせる環境づくりに繋がるでしょう。また、監視カメラの存在は、職員による不正行為を抑止する効果も期待できます。介護現場では、ストレスやコミュニケーション不足から、入居者に対する不適切な対応が生じるケースも少なくありません。カメラはこうした行為を未然に防ぎ、入居者の尊厳を守るための抑止力として機能します。

近年、介護施設における見守りシステム導入のニーズは高まっていますが、高額な初期費用や複雑な操作性がネックとなり、導入をためらう施設も少なくありません。KaigoDXは、そんな悩みを解決するために開発された、低コストで高機能な見守りシステムです。


1台月額1,200円という低価格がKaigoDXの大きな魅力です。高性能な見守りシステムを、中小規模の介護施設でも手軽に導入いただけます。さらに、柔軟なレンタルプランを用意することで、導入ハードルをさらに低減できます。レンタルプランなら初期費用は無料となり、施設の予算状況に合わせて必要な台数を導入することが可能です。これにより、施設内に死角を作らず、くまなく見守りを実現できます。ランニングコストを気にせず、安心・安全な介護環境を整えられるのもKaigoDXの大きな強みと言えるでしょう。


KaigoDXは、施設内の様子を24時間365日くまなく記録し、万が一の事故やトラブル発生時にも、状況を正確に把握できます。映像はクラウド上に保存されるため、紛失や破損の心配もありません。また、KaigoDXは、IP制限の設定により、許可されたIPアドレス以外からの不正なアクセスを防止できます。アクセス権限やダウンロード権限もユーザーごとに細かく設定できるため、セキュリティ面も万全です。


KaigoDXは、センサーを利用せず、AIカメラ1つで様々な行動・異常をリアルタイムで検知できます。入居者の無断離設や離室、転倒などを検知すると、職員のインカムやPCに即座に通知します。迅速な対応により、事故を未然に防ぎ、重症化リスクを軽減します。カメラは「ノーマルカメラ」「収音カメラ」「双方向通話カメラ」の3種類で、1台ずつ必要な機能をカスタマイズできるため、コストを抑えつつ厚みのあるケアにご利用いただけます。


誰でも簡単に操作できるよう、シンプルなインターフェースを採用している点もKaigoDXの魅力の一つです。AIによる異常検知時は、ポップアップと音声読み上げでリアルタイムに通知するため、すぐに状況を把握できます。また、検知時の映像は自動でリスト化されるため、忙しい介護の現場でも手間をかけずに振り返ることが可能です。

監視カメラの設置は、入居者の安全を守り、介護サービスの質を向上させる有効な手段となりえますが、同時にプライバシー侵害などのリスクも伴います。ここからは、事前に確認しておくべき注意点を見ていきましょう。


監視カメラの設置にあたっては、プライバシーへの配慮が不可欠です。撮影範囲を必要最小限に留め、みだりに個人情報が記録されないように注意しましょう。また、設置場所や目的を明確化し、プライバシー保護に関する規定を設けることも重要です。

<KaigoDXでは>
・モザイク処理
ご希望に応じて、個人が特定されないようモザイク処理を施すことができます。
・カメラを使用しない際の視覚的な配慮「ロールスクリーン」
使用しない際には、ロールスクリーンでカメラを視覚的に遮断することも可能です。


録画されたデータの管理体制も重要です。データの保存期間やアクセス権限、バックアップ方法などを明確にし、不正アクセスや情報漏洩のリスクを最小限に抑えましょう。定期的な監査を実施し、管理体制が適切に機能しているか確認することも大切です。

<KaigoDXでは>
・IP制限・アクセス制限
IP制限設定に加え、ユーザーごとにアクセス・ダウンロード権限を細かく制御可能です。


監視カメラの設置は、入居者だけでなく、その家族や施設で働く職員の感情にも大きく影響します。設置目的や撮影範囲、録画データの取り扱いについて、事前に丁寧に説明し、理解と同意を得ることが重要です。同意を得る際は、書面による同意書を作成し、記録を残しておきましょう。


監視カメラの設置に違法性はありません。しかし、個人情報保護法や各自治体の条例など、関連する法規制を遵守する必要があります。これらの規制に違反した場合、罰則が科せられる可能性もあるため、弁護士や専門家への相談も視野に入れ、法令を遵守した適切な運用を心がけましょう。

監視カメラの導入は、施設運営の効率化と安全性の向上に不可欠ですが、導入にあたっては計画的な準備が求められます。目的を明確にし、適切なカメラを選定、設置、運用することで、その効果を最大限に引き出すことが可能です。ここからは、導入の手順について詳しく解説します。


まずは、なぜ監視カメラを導入するのか、目的を明確にしましょう。入居者の安全確保や事故防止、職員の業務効率化など、特に重要視するゴールを明確にすることで、最適なカメラの選定や設置場所、運用方法が見えてきます。また、プライバシー保護に関する規定や、録画データの取り扱いに関するルールなど、運用に関する詳細なルールを予め策定することも重要です。特に、プライバシー保護の観点から、撮影範囲や時間、録画データの保存期間、利用目的などを明確化し、関係者への周知を徹底しましょう。これらのルールは、入居者や職員の安心感を高め、信頼関係を築く上で不可欠です。

監視カメラ・防犯カメラ

監視カメラの導入には費用がかかりますが、国や自治体によっては、介護施設のICT導入を支援する補助金や助成金制度が利用できる場合もあります。これらの制度を活用することで、導入コストを大幅に削減できる可能性があるため、申請条件や期間、必要書類などを事前に確認し、積極的に活用を検討しましょう。公募情報は、厚生労働省や各自治体のウェブサイトで確認できます。


次に、(1)の導入目的に合ったカメラを選定します。画質、撮影範囲、防水・防塵性能、夜間撮影機能など、必要なスペックを洗い出し、複数の業者から見積もりを取りましょう。費用面だけでなく、デモ画面などで操作性を確認したり、他の施設での導入事例を確認したりと、「職員みんなが使いこなせるか」「施設の環境に合っているか」など、様々な面で比較することが重要です。


カメラの設置工事は、施設の運営状況や入居者の生活に影響を与えないよう、事前に詳細なスケジュールを立てることが重要です。工事時間や騒音対策、プライバシー保護など、業者と綿密に打ち合わせをおこない、入居者への影響を最小限に抑えるように配慮しましょう。工事期間中は、入居者や職員への丁寧な説明を心がけ、不安や疑問を解消することで、スムーズな導入を目指しましょう。

ここまで、監視カメラ導入におけるメリットと注意点、導入までのステップを解説しました。
入居者、職員、そして施設全体の安全と安心を守るための有効な手段である監視カメラですが、その効果を最大限に引き出すためには、プライバシーへの配慮、法令遵守、そして何よりも関係者全員の理解と協力が不可欠です。ぜひ本記事を参考に、カメラ設置のメリットと注意点のバランスを慎重に考慮し、最適なシステム構築を目指してください。
そして、定期的な見直しをおこないながら、より安全で安心な介護環境を実現していきましょう。

介護施設の見守りAIカメラなら「KaigoDX」

介護施設用のAI搭載見守りカメラ「KaigoDX」は、高コストパフォーマンスとAIによる高精度な見守りを両立しており、介護施設のDX化を力強くサポートします。

人手不足や説明責任といった課題に向き合う今、「KaigoDX」は、介護施設の安心と効率の両立を実現するパートナーです。

見守りカメラをご検討中の施設様はぜひ一度ご相談ください。

お問い合わせはこちら

KaigoDXデモ画面

機能や実際の使い方を丁寧にご説明させていただきたきます。
まずはお気軽にお問い合わせいただき、KaigoDXの使いやすさを是非実感してください。

【新着】導入事例集

導入いただいている施設様に、決め手や導入後の効果などをインタビューしまとめた事例集です。

少しでもご興味を持っていただけましたら、お気軽にご覧ください。

介護施設の見守りAIカメラ「KaigoDX」

お見積依頼・ご相談はこちらから

上部へスクロール