社会福祉法人 青梅白寿会様は、東京都内に4つの福祉施設を展開し、高齢者福祉の分野で長年にわたり地域に貢献されている信頼と実績のある法人です。
昭和54年2月19日に法人が認可され、「介護老人福祉施設青梅白寿園」を開設してから三十有余年が過ぎ、今日まで「介護老人福祉施設シルバーコート丹三郎」、「介護老人保健施設ウェルピア白寿」及び「高齢者グループホームハッピーメイク白寿」を順次開設。その内「介護老人福祉施設青梅白寿園」様で「KaigoDX」を導入・ご活用いただいています。
同社の福祉課長である、中村様に「KaigoDX」をお選びいただいた理由や、今後実現したいことについてインタビューを実施しました。
導入を考えたきっかけ
– 見守りカメラを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
中村様:これまでは、例えば転倒事故が起きた際、職員は事故後の状況を見て「おそらくこうやって転んだのではないか」と推測するしかないことが多く、実際の状況を正確に把握するのが難しい場面がありました。
特に共用部では、車椅子から立ち上がる際の転倒リスクが高く、危ない場面を未然に防ぐ手立てが必要だと感じていました。
そこで、事故の様子をより明確に確認できることや、スタッフの負担軽減、安全対策の強化につながることを期待してカメラの導入を検討することになりました。
最近では、他の介護施設でも居室や共用部にカメラを設置するケースが増えていると聞きまして、複数の業者さんにお話を伺いましたが、導入コストが高額で、現実的ではないと感じていたのが導入前の感想として正直なところです。
導入した決め手
– 「KaigoDX」を導入した決め手を教えてください。
中村様:いくつかの業者さんにお話を伺いましたが、多くの会社が「買い取り」方式を提案されることが多く、初期費用の面でかなり高額になる印象を受けました。
その中で、「KaigoDX」は他社とは少し違い、「リース方式」を採用されている点が非常に魅力的でした。リースなら初期費用を抑えることができ、予算面での負担が軽減されますので、導入しやすいと感じました。
また、御社のシステムは音声も記録できる機能があり、利用者様の安全管理や職員間での情報共有にも大いに役立つと考えました。さらに、価格面でも非常に納得できる範囲でしたので、総合的に判断して御社を選ばせていただきました。
導入前後で変わったこと
– 導入前後で変わったと感じることはありますか?
中村様:カメラを導入してから、事故対応や日常的な安全確認の方法が変わりましたので、その点についてお話しさせていただきます。
当施設では2つのユニットがありまして、カメラを導入する前は職員がそれぞれのユニットを行き来して確認する必要があり、どうしても手薄になる場所が生じることが課題でした。
「KaigoDX」を導入してからは、iPadを活用して一つのユニットにいる際でも、反対側のユニットの映像をリアルタイムで確認できるようになりました。全体的に目が行き届くようになり、より効率的に安全管理が行えるようになったと感じています。
また、事故が発生した際の対応もスムーズになりました。これまでは「どうして事故が起きたのか」を職員・職種間で話し合い、状況を推測するのに時間がかかることがありましたが、今ではカメラの映像を確認することで、事故の直前に利用者様がどう動いていたのか、あるいはどう動き出そうとしていたのかといった細かな行動が把握できるようになりました。
そのため、事故発生の原因や背景をより具体的に理解でき、職員全体で「なぜ事象が起きたのか」という議論がしやすくなったと感じています。
さらに、映像があることで話し合いの時間も短縮されたと感じています。以前は30分ほどかかっていた事故検証の討議が、今では10分程度で済むことも多くなり、時間的な負担が1/3ほどに減った印象です。
もちろん、ゼロにはなりませんが、こうした効率化は職員の業務負担を軽減しつつ、より迅速な対応が可能になった点で助かっています。
将来期待すること
– 中村様が将来、KaigoDXに期待することを教えてください。
中村様:現在、介護職員の数が減少している中で、外国人職員の方々が多く活躍されていますが、日本人職員の業務負担が大きくなっているのが現状です。
こうした状況の中で、日本人職員にとっても、外国人職員にとっても働きやすい環境を整えることが重要だと感じており、そのためにも、業務の効率化や負担軽減が求められていると思います。
KaigoDXを活用することで、情報共有が属人的にならず、働きやすい職場環境づくりができることを期待しています。
また、機能面では、現状の転倒後の検知機能に加え、立ち上がりなど事故の予兆を察知する「予防的な機能」が開発されれば、利用者様へのサポートがより安心・安全なものになると考えています。
今後の機能拡充に大いに期待しています。
導入施設名:介護老人福祉施設 特別養護老人ホーム青梅白寿苑
施設URL: https://hakujyu.or.jp/hakujyuen/
インタビュー対象者:中村 和章様/福祉課長
所在地:東京都
施設分類:特別養護老人ホーム
契約内容:レンタルプラン・収音カメラ
カメラ導入台数:20台
導入場所:ユニット
補助金活用の有無:無し