– 沖縄宮古島を拠点に幅広い福祉サービスを提供している有限会社介護センター様
有限会社介護センター様は、沖縄県宮古島を拠点に高齢者福祉の分野で長年にわたり地域に貢献されている、信頼と実績のある法人です。同社では、住宅型有料老人ホーム・訪問介護ステーション・ケアマネステーション・福祉用具ステーションの4つの事業を展開し、幅広い福祉サービスを提供されています。
その中の住宅型有料老人ホームスマイル様にて、弊社の「KaigoDX」を導入いただき、ご活用いただいております。
同社の代表取締役である岩本様に、弊社サービスをお選びいただいた理由や、導入後に目指していることについてお話を伺いました。
導入を考えたきっかけ
– 見守りカメラを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
岩本様:カメラの導入を考えた背景は、ご利用者様とスタッフ双方の安全を守りたいという想いがあったからです。
具体的には、ご利用者様の安全対策と虐待対策の強化が大きな目的です。
見守りシステムとしては既にベッドセンサーを導入しているのですが、そちらは心拍数や呼吸数を確認し睡眠状況を把握するために活用しており、転倒など事故の予防のために導入しているわけではありません。
ご利用者様の居室での様子を映像で把握し、転倒リスクを含めた安全対策をより徹底する必要がある、特に夜間はスタッフの目が届きにくい場面も多くあるためカメラの設置が必要だと考えました。
見守りカメラなら、転倒事故が発生した際に、「どのように転倒が起きたのか」を録画映像を見ながら分析し、今後の事故対策に活かせると思いました。
また、昨今ニュースで報じられる介護施設での虐待事件を受け、虐待対策を一層強化したいという想いもありました。カメラの導入は、ご利用者様を守るだけでなく、スタッフを守るという役割も果たします。
万が一虐待が疑われるような事態が発生した場合でも、映像記録があれば実際に何が起きたのかを明確にし、スタッフが誤解を受けることを防ぐことができます。このように、ご利用者様とスタッフ双方の安全を守りたいと考え導入に踏み切りました。
インタビュー者:ご利用者様がお怪我をされた場合、どこを打ったのかを正確に把握できることが大切ですよね。
特に頭を打っていた場合には緊急性が高く、すぐに病院に行くべきかどうかを迅速に判断する必要がありますよね。
岩本様:その通りです。事故は居室だけでなく、共用部でも多く発生しています。特に、お風呂やトイレの出入り口では転倒のリスクが高い傾向があるため、こうした場所の安全対策も含めてしっかりと強化していきたいと考えています。
導入した決め手
– 「KaigoDX」を導入した決め手を教えてください。
岩本様:導入の決め手の一つは、コスト面です。 他の製品やシステムと比較しても、導入にかかる初期コストが抑えられる点が魅力でした。
また御社のAIカメラが、フィットネスジムなど他の業界でも幅広く採用されている事例を知り信頼性が高いと感じたことも決め手になりました。ジムでの導入事例が紹介されていたホームページを拝見し、「これならうちの施設にも活用できる」と確信を持てたのが大きかったです。
また、営業担当の方の対応が非常に良かったことも印象的でした。こちらの質問に対して迅速かつ的確に回答していただき、不明点や不安を一つひとつ解消していただいたことで、安心して導入を決めることができました。
機能面に関しても、映像が鮮明であるという点はとても良かったです。 ご利用者様の様子や事故の状況を正確に把握するためには、画質の良さが欠かせません。
録音や録画がしっかりできる点も大きなポイントでした。
インタビュー者:ありがとうございます!
機能面に関しては、「見守り機器はいろいろあるしどれも性能が良さそうだが、数年後に陳腐化してしまったら困る」とお客様からよく言われます。
営業の立場でKaigoDXの強みとしてお伝えしたいのが、”AI”カメラという点です。AIカメラは、後から新しい機能を追加したりバージョンアップができるため、陳腐化しにくいというメリットがあり、長期的に活用いただけると思います。
今後KaigoDXに期待すること
– 今後「KaigoDX」に期待することはありますか?
岩本様:先ほどもお話ししましたが、当施設では現在、ベッドセンサーを導入しています。ただし、このセンサーは心拍数や呼吸数の変化を感知するものであり、転倒予防を直接の目的としたものではありません。
施設内のご利用者様のうち、2~3割の方が認知症をお持ちであったり、転倒リスクが高い方々です。ベッドセンサーでは、例えば「心拍数が上昇した」といった変化を把握することは可能ですが、
「立ち上がった際にふらついて転倒してしまう」というケースには対応が難しい状況です。
そのため、現在は赤外線センサーやセンサーマットなども併用しているのですが、これらのセンサーが同時に作動すると複数のアラートが鳴り、スタッフが混乱してしまう可能性があります。
今後はこれらのセンサーをAIカメラによって一本化し、不要なアラートを減らすとともに転倒リスクに迅速に対応できるのではないかと期待しています。
また、認知症が進行しており特に注意が必要な方のために、一部カメラには離室検知機能を採用しています。
AI機能を活用することで、徘徊を防止し、ご利用者様の事故リスクを軽減することに役立てたいと考えています。
今後の施設像
– 岩本様が考える、今後の施設像などがあれば教えてください。
岩本様:現在、介護業界では人手不足が大きな課題となっています。特に宮古島のような観光地では、ホテル業界が「高い賃金で募集」という形で人材を確保している場合が多く、介護業界の人材がホテル業界に流れるケースも見受けられます。
また、建設業界や教育業界でも人手不足が深刻化しており、どの業界でも人材を巡る引っ張り合いが起きているのが現状です。
こうした状況を踏まえると、今後人手不足はさらに増えることが予想されます。だからこそ、介護業界では一人でも多くの職員に長く働いてもらえるような取り組みが求められています。
もちろんご利用者様を守ることが最も重要な使命ですが、それと同時に職員が働きやすい職場環境を整備することも非常に重要です。
AIやICTの導入を積極的に進めていき、AI技術を活用することで業務負担を軽減し、職員が効率的に働ける環境を作りたいと思っています。
自分自身も含め職員一人ひとりがAIリテラシーを高め、活用しながら、より良い働きやすい環境作りを目指していきたいです。
導入施設名:住宅型有料老人ホームスマイル
施設URL: https://smile-miyako.com/
インタビュー対象者: 岩本様/代表取締役
所在地:沖縄県
施設分類:住宅型有料老人ホーム
契約内容:レンタルプラン・収音カメラ
AI機能の活用:離室検知機能
カメラ導入台数:合計27台、共用部12台、居室15台
導入場所:共用部(廊下・食堂)、居室
補助金活用の有無:無し